岡本動物病院

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院長のブログ

「いい」というのは

院長 / つぶやき / 2018.8.28 09:02

「何に」または「何が」いいのかを考えます。

というのも、「知り合いに勧められた」ということで
動物に与えてしまって・・・というプチトラブルが非常に多いのです。

フードであれおやつであれ「いい」と言う場合には

「何に?」と
「何が?」と言うのはちょっと考えないといけません。

もっとも気をつけるのは「嗜好性」
これが言いと言うのは「おいしい」と考える人が多いんですが
嗜好性を高めるのは
味・風味・形状・大きさ(粒の)など色々あるんです。
一般的には「味」をもって嗜好性が良いと思われるんでしょうが
これは単純に言えば「味が濃い」ということです。

フードに限らず我々が食するものに当てはめてみればすぐにわかるでしょう。
私は病院でこれについて説明する際に
チョコレートやポテトチップを例に説明しています。
あるいはジャンクフードでもいいですが。
テレビのCMでもやってますが「おいしいものは糖と脂肪で出来ている」というフレーズがあります。
まさにこの通りなんですね。

犬は甘味が好物です。
猫は塩分が好物です。

ではこれらの「塊」を与えるとどうなるか、というと
「まっしぐら」ですよ。
それこそガツガツと食べることでしょう。
しかしこれを毎日続けるとどうなるか、簡単なことです。
想像するまでもないですが。

我々獣医師は「いい」というものは「体にいいもの」を考えます。
嗜好性は2番目以降です。
それも味で選ぶのではなく味以外の要素を考えます。

体に悪いけれど好んで食べるものを与えることは
目先のことだけの満足感だけしかありません。
将来的な展望という点では、後々のトラブル・後悔ということになりかねません。
特に内臓疾患が起こってくると食事制限が掛かることも多々あります。
その時には基本的には処方食を与えることが多くなりますが
これがおいしいわけないです。
今まで食べていたもの、与えていたものと真逆のものになりますから
これを食べさせるというのは至難の業になります。

こういうことを未然に防ぐにはどうするか?
ココ重要です。

好き嫌いという点で考えるなら
これは躾の範疇ではないですか?
つまり飼い主が与えたものは文句を言わずに食べるというのが一番楽なんです。
楽と言うのは動物にとってもですが、飼い主さんにとってもです。

将来にわたってお互いが楽をするには
普段の食生活から、ということだと思いますよ。

ということで他人が言う「いいもの」と
獣医師が言う「いいもの」では相当な差があるものだと思ってください。
そしてどちらの人間が本当に「優しい」のか、ということも。

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