院長 / つぶやき / 2018.9.4 22:43

個人的な経験から言えば「NO」ですね。

ここの所テレビでは色々なスポーツ界のトラブルが報道されています。
アメフトから始まりボクシング、女子体操などなど。
いずれにも共通しているのが上の立場の人間が
選手（きっと下に見ているんだと思いますが）を
自分の好き勝手に動かそうとしていることだと思いますが
監督とか会長などの立場に立つ人間が
権力と言う形のない力を持った気になって
さも自分が偉くなったような気になってあれこれ好き勝手にしているのが
私には滑稽に見えます。

私の過去の経験では、とにかくトラブルばかり起こす人がいまして
しかも当の本人は会長になりたいらしくアピールをしてたらしいんですが
（その辺の詳細は興味がなかったので知りません）
周囲の人間が根負けしたんでしょうか、その人物を会長に据えてしまったわけです。
会長になってその人はきっと有頂天だったんでしょうが
残念ながら会の長（おさ）としての能力は全くなかったわけです。
まあ、当然と言えば当然の結果だったので
会のあれこれは滅茶苦茶になりました。
政治的能力がない、人望がないという人間を
トップに据えてどうなるの？と言う事なんですけど
ある長老は「立場が人を作るという事だから期待しよう」と言ってまして
それを聞いた時に「何無責任なこと言ってんだろう」と思いましたが
結果は案の定でしたね。
その長老にしても「そんなこと言ったっけ？」ってな態度でしたから
どいつもこいつも無責任なこと、とあきれてました。

組織のトップに立つことのできる人間
つまり管理能力を有する人間なんてそうそういるものじゃないです。
立場を与えてから育つというなんてのは無責任な妄想に過ぎず
リーダーシップはもっと幼少期から育まれるもの
帝王学をきちんと身に着けている者だけがリーダーになるものだと思います。

古い知人で現在は会社の社長をしている人がいます。
彼は２代目になるはずなんですが、一般的には先代社長を二代目が超えるというのは
なかなか至難の業だと思います。
しかし彼は、小さいころから先代社長である父上に厳しく育てられており
大学を卒業した後にも、会社の今後のために少し違う業種へ就職したと聞きました。
その後父上が亡くなり会社を継いだわけですが
父上には先見の明があったようで、会社を継いだ彼の仕事ぶりは
非常に素晴らしく、会社はあっという間に業績を上げていき現在も進行形です。

私のいる業界にもとてつもなく強烈なリーダーシップを発揮している女性獣医師がおられます。
女性獣医師の先達と言ってもいい存在だと思いますが
この方の腕は決して細腕ではなく、かといって剛腕でもなく
しかし強烈なパワーを持っていると思います。

真のリーダーに共通していることがある、と私は思っているんですが
それは一度でも面会したことのある人の名前はもちろんその時の会話の中身まで
しっかりと覚えている、という事なんです。
昔一度だけ挨拶した程度の人間の事をおぼえているということは
こちらとしては感激ですよね。
まさかこっちの事なんて覚えてないでしょうと思っていたら
昔の会話の内容をほぼ完璧に覚えているんですから。
こういうことをされると一発でその人の虜になってしまいますよ。
そういうことの繰り返しが続くわけですから
その人の周りには人がどんどん集まってくるんでしょう。

会長とかトップに立つという事は
その下に集うものへの責任を背負うという事です。
その覚悟もない人間が「俺はトップだぜ」とほざいたところで
所詮は裸の王様です。

年功序列でトップの人間を添えるのではなく
なるべくしてなる、と言うのが本筋ではないでしょうか。
なりたい人間を据えるというのも間違いで
周りから押し上げられる人間がトップになるんです。
いわゆる「神輿」ですよ。

という事で立場が人を作るんじゃなく
なるべくしてその人がトップになるという事です。
その人にその資質があるという事が重要なので
年齢は関係ないですね。

それともう１つ。
トップの人間にあるのは権力などと言う無形のものではないです。
所詮そんなものは吹けば消し飛びます。
それでも権力にしがみつくからクーデターが起こるじゃないでしょうか。
権力を振りかざしたところでそれ自体何の形態もないわけですから
自分が偉くなったという単なる勘違いなんだという事を
自覚するべきでしょうね。
偉くなったんじゃなくて責任を背負い込むんだよ、ということです。
それがわからない人間をトップに据えてはダメです。
その会が壊れてしまいますから。
特に現代では権力と言う無形の力で抑え込もうとしても
SNSで暴露されるのがオチです。

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