岡本動物病院

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院長のブログ

どうしたらいい?

院長 / つぶやき / 2021.6.9 10:52

最終的に決断するのは私ではなく

体調不良を訴えて来院。
稟告を聴取したのち検査を実施。
その結果病気が判明。
そして治療法について説明。

さて、どの方法でいきますか?

ココがおかしいということで来院。
一般身体検査ですぐに原因が判明。
治療方法としては外科的処置しかないことを説明。

さて、しますか?しませんか?

すると言うことであれば麻酔の問題がありますので
体の検査を行う必要があります。
検査内容は血液検査と特に心臓の検査はレントゲン検査かエコー検査
あるいはその両方が必要となるかもしれません。
それをすると時間がこれぐらいかかります。
また費用もこれぐらいかかります。

さて、しますか?しませんか?



しますか、しませんかをなぜ聞くのか。
そもそも聞く必要あるのか、と思われるかもしれませんが
全ての人が検査・処置に同意するわけじゃないんです。

検査してみないとわかりませんよ、と言っても
検査は嫌だ、と一蹴されることも結構ありますし
外科的処置が必要だし、それしか方法ないですよと言っても
手術は嫌だの一点張りという人もいます。

何故ですか?と昔は聞いてましたけど
今は聞きません。
人それぞれ理由があるんでしょうから。

ただ「しない」と言われたらもうそれ以上
こちらとしてはどうしようもないんです。
検査、治療は飼主さんの同意が無ければ出来ないんです。

治す、救うの最終決断は飼い主さんにかかってるんです。
我々が出来るのは「提示」なんですよ。
飼主さんがGOサインが出てから出ないと何も出来ないんです。
強引にすると「過剰診療」となりますから。

例えば手術以外の方法はないのか?と聞かれるという事もたまにあります。
例えば、歯周病の治療で、歯がグラグラになっているとか
歯石が歯肉に食い込んでいる、なんだったら歯槽骨まで感染が広がっている
と言う場合には抜歯が必要となります。
ただし抜歯となれば麻酔をかけないと絶対に出来ません。

飼主さんが麻酔・外科処置を嫌だ、けど何とかしたいと言うことであれば
完治は無理でしょうが抗生剤や鎮痛剤を処方して
歯が自然に抜けるのを待つ、感染がこれ以上広がらないことを期待する
と言う方法もなくはないです。

しかし歯周病は単に口だけの問題ではなく
他臓器への悪影響があることはもはや常識的ですし
もしも病原性歯周病菌が存在していれば
飼主さんへ感染することも十分ありえます。
動物だけだったらまだしも人への感染を防ぐと言う
公衆衛生的見地からのアプローチも
獣医師にとってはとても重要な責務なんです。

専門家としての立場から説明をしますが
必ずしも通じないこともあるわけで
その時はとても残念ですけどそこで終わっちゃいますね。

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