恐れていたことが現実になりました。
ネットニュースからですが、三重県の開業獣医師が治療中の猫から
ダニ由来感染症、SFTSに感染し死亡したとのこと。
これまで全国で獣医師、動物看護師の感染報告はありました。
本県でもありました。
幸いなことに皆回復したと聞いていました。
しかし今回とうとう死亡者が出てしまいました。
SFTSに感染していた猫の治療にあたっていたということですが
猫からの感染です。
動物病院従事者は大なり小なり手傷を負います。
爪で引っかかれたとか噛まれたとか。
その小さな傷からウイルスが侵入してきたということだと思います。
感染防御には手袋、マスク、ガウンなど完全防備をするように、と言われていますが
日々の診療で毎回そんな恰好をすることはまずありません。
感染症専門病棟ならいざ知らず、です。
まさか自分が感染するなどと思いもしなかったことでしょう。
しかし不幸なことが起こりました。
こうなると我々は自己防衛をしないといけない、ということになりますが
特に具合の悪い猫が来た時に、この猫は危険だと感じることが出来るかどうかが
分かれ目のような気もします。
もちろん朝からずっと防護服を着るのもいいでしょうが
正直私はそんな恰好で1日過ごすのは無理だと思います。
せめて手袋だけでも、とも思いますが
なかなか現実には難しいところです。
亡くなった獣医師の方、そしてそのご家族の方に
お悔やみ申し上げます。
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