岡本動物病院

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院長のブログ

胆嚢手術

院長 / つぶやき / 2011.6.8 16:27

今日も胆嚢摘出手術を行いました。
症例数を重ねるにつれ思うこと・・・

やはり、できるだけ早期に処置をするべきじゃないかな、と思います。

まずは「食事療法」 これは大変重要です。
基本は「低脂肪食」です。これによって悪化を防ぎます。
次いで内科療法。
要するに投薬治療です。

これで改善できる可能性は、当院のデータでは20〜30%です。
非常に低い数値だと思いますが、それでも改善できる場合もあるわけです。
ただ、残念なことですが、再発の可能性は極めて高いものです。
再発した場合は、「一気に悪化する」という感じを持っています。
不幸にもそうなった場合、あるいは投薬処置を行っても改善が見られない場合には
最終手段である「外科処置」 要するに手術が必要です。

当院では投薬期間は、現在3か月を目安にしています。
3か月間内科処置を行ってから再度エコーで検査をしてみます。
改善が見られない場合には、ほとんどの事例で悪化しています。
現状維持と言うのはほとんど見られません。
初診から3か月で手術を行った場合、炎症も軽度であり手術時間も短くて済みます。
その結果、回復も早いということになります。
しかし、3か月以上に渡って投薬を継続した場合、というより手術を先延ばしにした場合には
胆嚢周囲の炎症が進行しており、最終的に手術をした際にはかなり手こずります。

今日の症例もそんな事例でした。
出来ればもっと早く手術をするべきだったのですが諸般の事情により今日になりました。

ぱっと見はいつもと変わない感じでしたが、触ってみると・・・パンパンに張っており非常に硬くなってました。

胆嚢頚部周囲で、結合組織の壁に阻まれました。
この写真ではわからないですが、この部分で相当時間がかかりました。
そしてようやく摘出したのですが・・・胆嚢とその内部はこんな感じです。

胆嚢壁は菲薄してテレテレになってました。(テレテレって・・・)
イメージとしてはブドウの皮を数時間放置したような感じ、といればわかってもらえるでしょうか。
この状態は非常に危険で、弾力性がすでに失われているので過剰な圧力がかかると裂けてしまいます。
すると中身のドロドロ胆泥が腹腔内にばら撒かれ、腹膜炎を起こします。
そうなってしまうと、緊急手術が必要ですが、助かるかどうかは微妙になってきます。

今回の症例は当初の予定より半年遅くなりました。
もっと早ければ、と言う思いもありますが、「間に合った」とも言えますね。

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