
個人的にレントゲンよりこっちが好きですね。
全体をみるならレントゲン、局所をみるならエコー、ということなんですけどね。
ただ、エコーの絶対的強みは「内部構造が見える」ことです。
昨日も益田の病院へ手術デモに行ってきまして、ついでに他の入院動物のエコー検査も
依頼されてそれぞれチェックしてみました。
血尿が間欠的に起こる猫。
血液検査で腎機能の悪化があり、また膀胱のエコー検査では特に異常がなかったということでした。
ではどこから出血してるのだろう?と単純に考えるわけですが
血尿も厳密に分類しなくてはいけないのですが、まずは腎臓がどうなっているか?
血液では異常値があるわけで、そこはチェックしなくてはいけないということで
実際に診てみると、左腎臓は腎臓皮質の肥厚があり「慢性腎機能障害」で間違いなさそうでした。
そして右の腎臓は構造が破綻しており、出血はこちらが原因ではないかと思われました。
クッシングを疑ったものの検査の結果逆(アジソン病)疑いだった犬。
皮膚症状は確かにクッシングを疑わせました。
しかし血液検査では否定されたわけで、それなら副腎の大きさは診ときましょうということで
エコー検査をしたところ、左右の副腎とも腫大も萎縮も診られませんで
次に肝臓・胆嚢を診たところ・・・肝臓全体に病変がありました。
肝臓腫瘍ならばリンパ腫の可能性、腫瘍でなければ結節性過形成もしくは肝硬変では?という感じでした。
いずれにせよ肝機能障害が著しいと思われますので、「肝皮症」という状態では?と思われました。
元気食欲がない犬。
血液検査の結果は脱水があり、心臓も悪いようだとのことでした。
それじゃあ心臓をチェックしましょうか、ということで診てみると
ここ最近診たことがないぐらいの「右心不全」状態でした。
心臓は左が大きく右が小さいのが普通ですけど、この犬は全く逆で
右がこれでもかぁ〜と大きくなっているため左側がぺったんこになるほど圧迫されていました。
ここまでになるのは大抵フィラリア症なんですけど、フィラリアは確認できませんでした。
おそらく数年前まではフィラリアがいたんでしょうが、その後予防を行って新たな感染がなくなり
心臓にいたフィラリアは死んで処理された結果だと思います。
右心不全は静脈のウッ帯を起こすので肝臓や脾臓などが腫大して機能低下が起こりますし、貧血も起こってきます。
それで肝臓を診てみると著しい腫大と門脈の拡張がありました。
脾臓は思った程ではなかったですけど、可視粘膜の貧血はあったので血液検査をしてもらうよう頼んでおきました。
エコー検査で何もかもわかるということではないですけど
ある専門医の先生は「使い方によってはミニCTぐらいにはなる」と仰ってまして
さすがにそこまでの技術はありませんけど「ミニミニCT」ぐらいにはなるかな?と思ってます。
毎年隠岐の島へ往診に行くんですけれど、いつも「エコー持っていきたいな」と思ってます。
来年は何とかしてエコー検査ができるようにしたいと現在策を練っているところです(笑)
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