岡本動物病院

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院長のブログ

くしゃみがあれば口を見る

院長 / つぶやき / 2015.2.15 17:04

必ずそうしてます。

くしゃみをする、という禀告があった場合色々な原因が頭に浮かびますが
原因として多い順に、つまり「よくある疾患」の順にチェックをします。

おそらく原因の一番は「歯」です。
上顎の犬歯から奥の臼歯まで必ずチェックをします。

先日の事例では犬歯の表側はなんともなかったのですが、麻酔をした後に裏側を見ると
大きな大きなポケットが出来ていました。
口腔内専用のレントゲンで確認すればもっとスマートに診断できるんでしょうが
ウチではそれができませんので、古式に則って(?)指と目と鼻でチェックします。

歯に原因が見当たらない場合には、鼻腔内の炎症や腫瘍ということもあります。
鼻腔内腫瘍も案外多いものですが、こちらは大抵出血を伴います。
アレルギー性鼻炎もありますけど、こちらは季節性のものが多いような気がします。

今週処置を予定している症例は、乳歯が残っています。
乳歯が残っているから歯周病になった、ということでもなさそうですが
永久歯との配列がたまたま悪かったかな、という感じです。

いずれにせよ歯が原因であることが多いのです。

歯周病予防となると、真っ先に頭に浮かぶのは「歯磨き」でしょうけど
個人的には「無理でしょ」と思います。
まず、歯磨きをしようとするなら子犬の頃から慣らしておかないとダメでしょう。
いざ歯周病になってからだと、歯肉の炎症があるわけですから歯ブラシなんぞでゴシゴシやられたら
痛くて我慢なんかできませんでしょう。
そして歯磨きが無理でしょうというほかの理由は歯の裏側を磨けないということと
さらに歯間はどうするの?ということです。

歯の裏側磨きをさせる動物となると・・・私の記憶ではどこかの動物園のカバが
あんぐりと大きな口を開けたままの状態で、デッキブラシでゴシゴシ、というのをテレビで見たぐらいです。
犬猫が口を開けたまま、というのは麻酔をかけてないと無理なんじゃないでしょうか。
また歯間磨きとなるとさらに難しいです。

歯周病予防には、食べ物のカスを取る作業が大事なのですが、物理的に除去する以外に効果的な方法はないです。
となると実際のところは、定期的なスケーリング処置となりますが・・・・
麻酔の問題、費用の問題があるので気軽にやりましょう、とはなかなか言えないですね。
さすがに当院でも「歯周病予防のために定期的にスケーリング」という飼い主さんはいないです。
やはり、何か問題が起こってから、となりますねぇ。
なにか画期的な発明を誰かしてくれないものでしょうか・・・

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