素人がやってもダメなんですね。
手術器具の話なんですけど、いわゆる鋏は普通の文房具と違って
ギザギザがついていて非常に切れ味が鋭いです。
しかも手術用の鋏は紙を切るような使い方はしないので
使った後は脂肪分をしっかりとって綺麗にしておけばそうそう切れ味は変わりません。
ただ、縫合の時に使う道具で私は一人で手術をするので
それ用の器具を使うんですがこれには糸を切る鋏がついています。
この鋏にはギザギザが付いていませんし糸を切るので
徐々に切れ味が落ちてきます。
終いには「おりゃ!」と気合を入れないと糸が切れなくなるので
新しいものを購入することになるんですが
大体2年使うともうダメです。
ふと見ると山のようにその器具が溜まっており
それを見るにつけ「なんだかもったいないなぁ」と思い
「鋏研ぎ」の器具を購入して研いでみました。
・・・ダメでした。
昔、母親が包丁の切れが悪くなってくると
弟(私から見て叔父)を呼びつけて包丁を研いでもらってました。
叔父が研ぐと切れ味が復活するからと言ってましたね。
叔父も「下手がやると余計切れなくなるわ」と言ってました。
う〜ん 刃物研ぎってそんなに難しいのか?と子供心に思ってましたが
実際に自分がやってみると、まあその通りです。
昔一度業者さん紹介でプロにやってもらったことがあるんですが
全然変わらず。
全く切れないので「へっ!」って感じでそれっきり研ぎに出すのを止めたんです。
しかし今回別の業者さんに相談してもう一度プロに任せてみようという気になったので
今まで保管してたものをすべて任せてみようと思います。
長い間使ってくると、これも包丁と同じなんでしょうけど
手に馴染んでくるのがあるんです。
それはとても使いやすくなるのでずっと使っていたくなるんです。
今度こそ復活してくれることを祈りつつ・・・
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