岡本動物病院

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院長のブログ

家族の一員なればこそ

院長 / つぶやき / 2017.3.16 16:15

健康管理は「親」つまり「飼い主」の義務だと思いますよ。

我々獣医師や病院スタッフが飼い主さんや動物たちと接することができるのは
病院に来られた時だけです。
その際に注意事項やアドバイスなどしますけど
実行するのは自宅に帰ってからになりますね。
自宅でどのようにされているのかはこちらとしては
監視することはできないわけですから全くわかりません。
それがわかるのは次に来院されたときです。

例えば、減量が必要だという場合には体重をチェックすればいいことです。
前回と比べてどう変化したのかは一目瞭然です。
厳密に体重コントロールが必須と言う場合には
減量用処方食を使いますし、購入の際に一緒に体重を測る人が多いです。
そういう場合にはほぼ間違いなく減量に成功します、が
滅多に来られない場合には体重管理がうまくいかないですね。
過去の例だと、体重が減るどころかどんどん増えていたとか
逆にガリガリになっていたなどと、ちょっと笑えない事例もありました。
人間でも同じことを言われてますけど
素人判断では限界があります。

また内臓疾患については、その発症原因の多くは
「食生活」だと断言します。
栄養学と言う学問上から言えば体重が増えるのは
摂取カロリーよりも消費カロリーが多いから、となっています。
しかし人間ではこれが丸々通用しても動物では必ずしも通用しません。
なぜならば動物の場合「不妊手術」が多く行われていますから
コレの影響を考えなければなりません。

ただ往々にしてある失敗原因は「甘やかし」でしょうね。
いろいろ言い分は聞かされますけど客観的立場から一言でいえばこうなってしまいます。

欲しがるから
同じものだけだと可哀そう
いつも同じだと飽きちゃう
などなど

こういった物事については主観的に考えるより客観的に考える癖をつけた方がいいかなと思いますが。
ただ一番よくないのは家人に「隠れて・こっそり・ばれないように」人のものを食べさせるということでしょうね。
人が食べて体にいいものが動物にいいとは限りません。
例えば野菜や果物類はそもそも犬猫が食べるという前提になってませんので
これら全般についてその安全性は未確認です。
過去の実例から「これは毒性がある」と言うことがわかっているものがあります。
有名どこでいえば玉ねぎとかブドウとか。
ただ、よく考えなければなりませんがこれらが体に毒だとわかっているということは
これらを食べて死んでいった動物がいる、と言うことです。
毒性を知らなかった時代のことですから仕方ないという面はあります。
しかし今はいろいろな情報が氾濫してます。

玉ねぎは食べさせたらダメと言うことを知っていて
ハンバーグを食べさせて中毒を起こした、なんてこともあります。
ハンバーグに玉ねぎが入っているって知らなかったみたいですけど
これは「知らなかったんだからしょうがないね」とはなりませんでしょ?

人間の食べるものを与えてはダメ、と言うのは
食材の問題があります。
調味料の問題があります。
カロリーの問題があります。
消化性の問題があります。

だからダメなんです。
わざわざ危険かもしれない人のものを食べさせるよりも
動物用として安全だとわかっているものを食べさせることが
当たり前と思っていただきたいです。
それに簡単ですし。
病気になるリスクが激減しますし。
病院代がかからなくなりますし。
病気の心配をしなくても済みますし。

いいことだらけだと思いますよ。
しかしすべては飼い主さん次第、ということですが。

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