岡本動物病院

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院長のブログ

歯周病

院長 / つぶやき / 2017.5.26 23:20

たかが(?)歯周病 されど歯周病 
侮ることなかれ

先日聞いたところでは、猫の慢性腎臓病の原因の1つに歯周病が関わっているとのこと。
確かに歯周病から感染を起こして細菌が血行性に移動するということはあります。
犬では心臓病が有名ですが猫では腎臓病ということなんでしょうね。

また雄犬で見られる尿道結石も同様。
膀胱で出来た結石が尿道へ落ち込んだ場合と尿道内で形成される場合とがあり
膀胱から尿道へ落ち込んだのであれば尿道閉塞を起こしますので尿が出にくくなります。
しかし尿道内で結石が出来た場合には尿道閉塞は起こしません。
では尿道内でどうやって結石が出来るのか、と言うと歯周病が絡んでいるということなんです。
口腔内の細菌と尿道結石中の細菌が遺伝子レベルで同一と判定されたことから
犬がペニスを舐めることで尿道から細菌感染を起こし
それが尿道内で定着し尿中の成分から結石を形成するということです。
時に感染した細菌は膀胱まで上向し細菌性膀胱炎も起こします。
これは雌犬の場合も同様です。

歯周病が悪化すると歯根まで壊死し時にあごの骨まで溶解することがあります。
上顎で起これば鼻腔内への影響があり、下顎で起これば骨膿瘍を起こしさらには骨が溶解することもあります。

そういうことを防ぐために歯周病治療と予防が必要なんです。

ちょっとしたお知らせをしときましょう。
最近はペット保険についても情報を集めている人も多いと思いますが
どこの保険会社がいいの?と聞かれることがあります。
具体的な名前を出すと怒られるかもしれませんので
保険会社を選ぶポイントを1つご紹介しましょう。

『歯周病の治療も保険対象となりますか?』と言うことを確認してください。
大抵の、というか普通は保険対象となります。
しかし「ダメ」と言うところもあります。
不思議ですけどね。
実際に電話でやり取りしたことがありますが

『あなたは歯医者へ行ったことがないのですか?』
『そこでは国保や社保が使えませんでしたか?』

歯周病には「病」と言う文字が付いています。
だから保険対象になるのは当たり前なんですよ。
歯周病治療は美容目的の処置ではないのです。

こんなことも実際あるんです。バカバカしいことですけどね。

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