岡本動物病院

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院長のブログ

手術ってこんなの?

院長 / つぶやき / 2017.5.29 16:42

と思われるのは嫌ですねぇ。

テレビで手術の場面をちょこちょこと見ることがあります。
そういうのって興味もあるしじ〜っと見てます。

例えば著名な脳外科医の手術では
私が行えるような手術ではないので
わくわくしながら見てます。
ただ見ているだけでは能がないですから
何かこちらで使えるモノ・技術はないかしら?と思いつつ。
この手術では止血用剤の使い方をみて
それ自体も使うようになりましたが
その手順はとても参考になりました。

例えば著名な外科医による移植手術。
これも私には全く不可能なものなので
わくわくしながら見てます。
岡山大学での肺移植を見る機会がありまして
私が受けた教育では「肺はむやみに触るんじゃない」と言われてましたが
移植するのに触らないわけにはいかないですから
どうやるんだろう?と思いつつ。
当然触ってました(笑)。

これらの手術は非常に厳密な環境下で行われますので
滅菌処置など参考になることはたくさんあります。

これに対して、時々いるのでありゃまぁと思うのは
マスクをしているにもかかわらず鼻が丸出しになっている外科医。
これはダメでしょう。
鼻息を患部、内臓に吹きかけているわけですので
非常に不衛生です。
それがいいというなら何もマスクなんてしなくてもいいってことですよ。
不潔な手術にしてはいけないからマスクをするわけですから
つけるならちゃんとつけてほしいですね。

人間の手術場面では絶対にありませんが
獣医はなぜか手術用ガウンを身に着けず、と言うのが多いです。
これもダメです。
簡単な手術だからと言う理由かもしれませんが
昔ならいざ知らず、今そんなことをして手術部位が化膿でもしたら
明らかな「医療過誤」です。

昔なら、と言うのは私が代診していた時代は
手袋すらしなかったということがありました。
今思うと恥ずかしいことこの上なしなんですが・・・
実は私もそうしてた時代がありました。
ホントに申し訳なく思います。
今はどんな手術であっても必ず滅菌したガウンを着てます。
ただ、歯の処置の時には滅菌ガウンじゃないですけど、これは例外。

動物は人間よりも確かにタフです。
しかし細菌感染に強いというわけではありません。
特に胆嚢の手術をするようになってから
感染症に対しては今まで以上に神経質になりました。

例えば普通の手術では布製ガウンを機械で滅菌処理をしてから使いますが
整形外科手術では滅菌済み紙製の使い捨てガウンを使います。
手術が多いときには滅菌処理が間に合わないので使い捨てガウンを使います。

使い捨てのガウンやドレープ(手術時に使う覆布)が常識となっていますが
ガウンに関しては正直なところコストの問題があってなかなかすべての手術に、と言うわけにいきません。
ただ、避妊手術や去勢手術でも胆嚢摘出手術でも整形外科手術でも
手術にかわりはないので完全滅菌処理済みの器具を使って
滅菌されたガウンを着て行うのが「普通」ですね。

そういう格好をして手術をしないと「だから獣医はいい加減だ」と言われます。
いい加減、適当にやってはいませんのでそういうのは態度で示さないと、と思います。

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