いろんな場面であることなんですが、特に、と言うことで
遠方から来院され手術をするということになった事例では
飼い主さんはいったん家に帰られます。
その間動物は病院に入院となりますが
飼い主さんも動物もそれぞれが不安だらけでしょう。
飼い主さんへは電話で連絡をします。
最近はメールと言う方法もあるんでしょうが
文字だけでは伝わらないこともあるような気がして
電話をするようにしています。
電話だと飼い主さんと会話が出来ますから
より不安が払しょくされるのではないでしょうか。
預かった動物にはとにかく声をかけます。
名前を呼んだり「おはよう」「おやすみ」など犬舎に行くたびに声をかけます。
犬ではリードを付けて外に少しだけ出すこともします。
そして迎える手術ですが、近年ではいきなり麻酔をかけるということはしません。
最初に不安感を取るために鎮静剤を使用します。
鎮静剤は麻酔量を少なくする効果もあります。
動物側からするとふあぁ〜となってそのまま眠りにつき
目が覚めたら終わってた、と言う風にします。
手術後の回復を見るのがいつもドキドキしますが
食事をとれる状態となってから退院というルールを作ってますので
目の前で、じゃなくてもいいんですが食器が空っぽになっているのを見るとホッとします。
中にはなかなか慣れてくれなくて入院中ガチっと固まって動かなくなるものいます。
こういう場合、回復しているのかしていないのか見極めるのが難しいんですが
特に遠方からの来院の場合やはり食べてくれないとなかなか退院していいですよ
とは言いにくいですね。
退院の時に飼い主さんが迎えに来られる場合もあれば
隠岐の島の方の場合、飛行機で輸送することもあります。
ケージに入れて車で空港へ向かいそこで預けて帰るわけですが
その瞬間、特に犬の場合こちらを向いて「どこ行くの?」みたいな顔をしているのを
見るのはちょっとつらいところがあります。
でも「これで家に帰れるんだから」と思いつつ・・・
大抵の場合、その後再会しても犬は知らん顔するんです。
それでもまあ、元気ならいいかと思いながらも
あの時の表情は飼い主さんも知らない顔かもしれないし
それを僕らは知ってるんだぞ、と声に出さずに
犬に話しかけてみます。
そんなことをしても、相変わらず知らん顔なんですけどね。
そうこうしながらも飼い主さんに甘えて飛び跳ねているのを見る瞬間が至福の時でもあります。
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