岡本動物病院

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院長のブログ

肥満

院長 / つぶやき / 2017.9.8 23:33

ぽっちゃりは良いんですけどね。

肥満は万病の元、と言うのは昔から言われることで
それは正しいと思います。

では肥満がどんな問題を引き起こすのか?
これはたくさんあるのでいちいち挙げているときりがないのでやめますが
臨床の現場にいて一番問題だと思っているのは

皮膚病がなかなか治らない ということです。

皮膚の栄養バランスの問題もあります。
内臓脂肪の問題もあります。
免疫系の問題もあります。

ただ、それらよりももっと問題なのは
まずは飼い主さんの意識。
痩せさせようと本気で取り組んでくれないと
我々が出来るのはアドバイスだけですから。

それと実際の治療上問題になるのは
「皮膚のたるみ」なんですよ。

皮膚がたるんで、まるでだぼだぼのズボンをはいたように
特に四肢に皮膚の弛みがでて深いしわが刻まれます。
お腹周りはパツパツなんですけどね。
この四肢の弛みは下へ行くほど顕著になり
特に足首周りが一番強く出ます。
この深いしわには汗も溜まり、汚れも溜まりやすくなり
感染症が必ず起こります。
抗生剤を投与してもあまり効果がなく
一番いいのは患部を洗うことなんですが
これは毎日行う必要があるので
元々犬を肥満にさせてしまう飼い主さんにとっては
苦痛な作業です。

本来ならきちんとしたドッグフードだけを与えていれば肥満にはならなかったのに
おやつを与えることに疑問を持たず日々を過ごして
気付いたら肥満体の出来上がり、っていうのが現実でしょう。

栄養状態だの免疫だのは薬で対応できるかもしれませんが
皮膚の弛みだけは薬ではどうにもなりません。
たるんだ皮膚を元に戻すしか方法はないですから。

四肢の深いしわの感染症ってものすごく痒いんですよ。
しかも口が届くので、最初は舐める程度ですけど
痒みが持続する、悪化すると患部を噛みます。
噛んで噛んで痒みを和らげたいんでしょうけど
噛むことで新たな傷がついてさらに感染症が悪化します。
そしてついには血が出るほど噛んで噛んで・・・
最悪「噛みちぎります」よ。
そうなったらもはや元には戻らないですね。

太らせたのは人間の責任ですから
痩せさせて正常な肉付きに戻すのも
人間が責任を持たないと犬はどうしようも出来ないですね。

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