
院長 / ニュースレター / 2011.6.27 21:22
毎年「今年は多いですね」と言う会話がありますが
私自身は毎年変わらないと思ってます。
ノミとついて解説しましょう。
まず、ノミについてですが、教科書的には・・・
猫には「ネコノミ」犬には「イヌノミ」人には「ヒトノミ」が感染します。
しかし実際には我々が見るノミのほとんどが「ネコノミ」と言われています。
これには理由がありまして、イヌノミは犬だけ、ヒトノミは人だけに感染しますが
ネコノミは猫のみならず犬・人にも感染して吸血するのです。
そしてノミはカブトムシやバッタなどと同じ昆虫ですので
卵→幼虫→さなぎ→成虫のステージがあります。
この中で動物の体から血を吸うのは成虫だけです。
つまり我々が見ているのは成虫だけなんです。
では、卵はどこで産むのか?
それは動物の体ではなく動物の生活環境、すなわち・・・
我々の家の中なんです。もちろん屋外にいる動物は違いますよ。
飼育動物の場合は、外からノミを家に持ち帰って家の中で卵を産んでいるんです。
それは家の中の畳の間だったり、カーペットの中だったりします。
また残念ながら家の中で生まれた卵は条件が揃えばわずか1週間程度で成虫になると言われています。
家の中は現代では大抵どこの家でもエアコンが整備されており生活環境は人間のみならず
ノミにとっても快適、と言えるでしょう。
となると・・・ノミの駆除・予防をしないとなると家の中はあっという間にノミだらけ、となる危険があるのです。
さて、ノミがいるとどうなるのか?と言うと、単に血を吸われて痒くなる、と言うことだけではありません。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ノミは「瓜実条虫」と言う消化管内寄生虫を媒介します。
この寄生虫はノミが血を吸って感染するのではなく、ノミを「食べて」感染します。
犬や猫は自らの体を舐める「グルーミング」と言う動作によって、知らないうちにノミを食べてしまって感染します。
そして注意が必要なのは、この瓜実条虫は人間も感染する、と言うことです。
だれも好き好んでノミを食べることはしないでしょうし、グルーミングをする人もいないでしょう。
ではどうやって感染、要するにノミが体内に入るのか、と言うことなんですが
これは私の推測なんですが、仮に家の中がノミだらけでノミがピョンピョン飛び回っているとします。
そんな自宅で毎日ベッドで御休みになるのでしょうが、その睡眠時口は開いてますか?
つまり寝ている時にもしも(と言うか大抵の人はそうなんじゃないでしょうか)口が開いていて
その時にたまたまノミがピョンと入ったとしたら? 残念ながら瓜実条虫に感染してしまうかもしれませんね。
もしもそうやって(じゃなくてもいいですけど)瓜実条虫に感染してしまうと、時が過ぎてあるときに・・・
トイレで用を足している時にお尻に違和感を感じるかもしれません。
そしてそれは瓜実条虫の片節かもしれません。
そんな状況は誰でも嫌でしょう?
ならば、まず自宅の動物にノミを感染させてはいけません。
そのためにノミ駆除ならびに感染予防を行いましょう。
その方法についてはいくつかありますので次の機会にご紹介するとして・・・
残念ながらすでに家にノミが侵入してしまっている場合にはすぐに対策を講じましょう。
その方法は・・・薬局などに売られているバルサンやアースレッドなどを使うしかありません。
そして1回だけでは効果がないんです。なぜならノミの卵には殺虫効果が無いからです。
ノミの卵は非常に硬い組織で出来ており、例えば殺虫剤スプレーを噴霧しても死なないと言われています。
つまり、卵が孵化した頃を見計らって何度も実施しなければ完全駆除が出来ないのです。
一説には1ヶ月に1回の室内駆除を行って完全駆除を達成するには半年以上、つまり6回以上が必要と言われています。
もちろん、その間に新たなノミの屋内侵入があったら元の木阿弥ですが。
そして最後にもう1つ。
ノミは他の一般的な昆虫と違って「冬眠」しません。
つまり一年中存在する、と言うことを覚えておいてください。
次回はノミの駆除方法について解説します。
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