
院長 / ニュースレター / 2012.7.16 22:46
これまで当院で診察・治療を行なった症例についてご紹介します。
飼い主の皆さんのご参考になれば幸いです。
今回は最近めっきり少なくなった「骨折」を中心に整形外科についてご紹介します
かつて骨折と言えば「交通事故」がメインでしたが、最近では交通事故での骨折は珍しくなりました。
小型犬が増えて室内飼育が増えたことや、以前より放し飼いが減ったことが原因と思われます。
また最近の交通事故では骨折では済まず、命を起こすケースが多いように思います。
これは向かって右側の骨盤骨折と左側は仙腸関節離断と言います。この場合は仙腸関節を固定することで骨盤の骨折部分は元の位置に戻されて骨が癒合します。

手術から1年後の状態です。横にステンレスのピンをいれてます。本来は専用の長いボルトを使用しますが、この手術の時にはちょうどいいサイズのものがなくピンを代用したわけです。

次は大腿骨の複雑骨折です。いわゆる「バラバラ」というわけです。

これは骨の破片を元の場所にネジで固定してから全体をプレートで固定します。

これは別件でレントゲンを撮ったらこんなんでした、という症例です。話によると1年ぐらい前に交通事故にあったようで足がプランプランだったらしいんですが放置していたらそのうち歩けるようになった、とのことでした。骨は変な形でくっついていました。これで普通に歩けてたんです。これは猫なんですが、不思議と言うか力強い動物です。

次も猫ですが、これは他院からさんざん脅かされて(?)転院してきた症例です。これはいわゆる「すね」のところが長い亀裂で折れていると同時に、実は小さい破片にもなってました。

すねの所は太い骨とそれを支える細い骨の2本で形成されています。写真を見ていただくと分かりますが細い方の骨は「あっち」に向いてますが、これは手術後に筋肉に引っ張られて自然に元の位置に戻ってくっついてきます。なので手術自体は本幹である太い方だけで大丈夫なんです。ただし大型犬の場合は細い方の骨にもプレートやピンで固定する必要があります。

次は小型犬の骨折です。特に多いのが前足の手首のちょっと上部分。ここは手首から比べるとキュッと細くなっており、特に椅子や階段などから飛び降りた際にポキンと折れます。
特にポメラニアンやヨーキーは注意してください。

この部分の骨は非常に細いので手術を断られるケースも多いかもしれません。
当院では専用のプレートを使いますけど写真ではわかりにくいですがT字のプレートを使ってネジで固定します。

次の症例は子犬なんですが、放し飼いをしていて他の犬に噛まれたという事例です。
背骨が完全に折れてます。これは脊髄も断裂していますから骨の手術をしても下半身麻痺となります。

次はいわゆる「虐待」によるものです。
これは子犬でしたが、飼い主さんに蹴られて骨折しました。
手術はしましたが、結局手術費用の支払いをしてもらえませんでした・・・

これは子猫でしたが、「鳴き声がうるさい」と言って壁に叩きつけられて骨折しました。
若いカップルでしたが、女性が飼っていた猫に対して男性が行なったという事例です。
手術をして骨は完全に治りましたが、その後は・・・

当院のスタンスとしては「できる手術はここでやる」と思ってます。
そのための器具を揃えて、技術も磨いてきました。
しかし全てが対応できる、とまではいきませんで当院ではちょっと無理、という事例は専門医を紹介しています。
私が信頼してご紹介しているのは大分県の樋口先生です。
4〜5年程前になりますが、飛行機に乗って大分まで出かけて手術に参加させていただいたこともあります。
年々骨折症例は少なくなりましたが、逆に難しい症例が増えています。
骨折なんてしないにこしたことはありませんが、もし万一そんなことがあっても安心してご相談ください。
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