院長 / ニュースレター / 2013.2.27 17:27
興味はあるが・・・という方もいらっしゃるでしょう。
当院で行なっている検診内容についてご説明します。
まず最初に行うのは・・・
1:体重測定
2:体脂肪測定
3:血圧測定
体重測定は「当たり前」なんですが、これが実は最も重要と考えています。
単純に言えば「体重が減る」時には必ず体に異常があるとき、と考えているからです。
そして体脂肪測定ですが、これは専用の機械を使って行います。
ヒトでは某有名メーカーの体重計に付属している機能ですけど動物用と言うのは私が知る限り1つしかありません。
これを使って体脂肪測定を行ってみると・・・結構正常値を超えている場合が多いんです。
それから血圧測定。
これは心臓機能のみならず、血管の状態も推測できます。
人間では温泉施設などに置いてあって割と気軽な検査ですね。
しかし動物では数年前になってようやく専用の血圧測定機械が販売されその重要性が知られるようになりました。
4:血液検査
これは(1)血球検査(2)科学検査(3)電解質測定(4)塗抹染色を行います。
(1)から(3)は機械が自動で測定しますが(4)は顕微鏡で私自身が見て判断します。
塗抹検査も測定できる機械もありますが、問題は数ではなく形態ですのでやはり機械任せというわけにいかないですね。
化学検査は10項目測定します。
この項目は少ないより多い方が情報量が多いですし、見落としが少なくなりますね。
5:レントゲン検査
基本は胸部なんですが、小型犬や猫の場合は体が小さいので腹部も写ります。
心疾患あるいは肺疾患など、老齢性疾患の早期発見が目的です。
6:超音波検査
実はこれが当院の「肝」です。
超音波検査はレントゲン検査と違って臓器の中身が見えます。
心臓ならばその中の状態がリアルタイムでわかるわけです。
心臓内の弁の状態や動き、それに伴う血液の流れなど確実に見ることができます。
そして腹部では(1)肝臓・胆嚢(2)脾臓(3)左右腎臓(4)左右副腎(5)膀胱のほか
避妊・去勢手術を受けていない場合には(6)卵巣や(7)前立腺(8)精巣なども確認します。
元々肝臓・胆嚢をきちんと見ることから始まったんですが、最近では脾臓という臓器に腫瘍を見つける機会が増えました。
ここでは腫瘍性病変を早期に発見することが重要と考えています。
通常は以上の検査を実施します。
動物は人間と比べて4〜5倍の速度で老化が進むと言われています。
理想的には6歳を過ぎたら半年に1回の検診をお勧めしますが
1年に1回は行ってみたほうがいいでしょう。
検診は完全予約制で行っています。
また費用は6歳以下:17000円 6歳以上:15000円です。
関心を持たれた方はスタッフまでお申し出ください。
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当院は診療料金を現金の他、クレジットカード(VISA・MASTER)、WAONで支払いいただけます。
※支払い回数は1回のみです。
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