岡本動物病院

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室内飼育をする時に〜ケージの有効利用〜

院長 / ニュースレター / 2013.5.1 20:54

私個人的な意見ですが、きっとお役に立つと思いますよ。

往々にして見られるのは室内での「放し飼い」です。
これが後々問題を起こすのを仕事柄見てきました。

私ならこうするよ、と言う話です。

まず、必ず使うものとしては「ケージ」です。
ケージの大きさは「中で歩けない」サイズが理想です。
そしてケージは、「食べるところ」であり「寝るところ」として使います。

なぜか?

まず、イヌ科動物と言うのは「巣穴」で出産し、子育てをします。
これに対してネコ科動物は平地でそれらを行います。

巣穴では体を丸めて寝ます。
よって、ケージのサイズもそのサイズということになります。
時に「ケージみたいに狭いところじゃ可哀想」と言う話を聞きますが
これは犬にとっては逆なんです。
犬にとってだけではなく人間も同じじゃないでしょうか?
私は半分冗談で言いますが・・・
「4畳半の部屋に寝るのと、東京ドームの真ん中で寝るのとではどちらが落ち着きますか?」

広いところは寝る場所ではなく、遊ぶ場所なんですよ。
部屋のどこでも好きに寝ていいよ、と人間が言っても犬にとってそこは遊ぶ場所になってしまいます。
だからこそケージという巣穴の代わりを与えることで「落ち着いて寝られる」というわけです。
そして食事の場所もケージで行いましょう。
巣穴では誰にも取られる心配もなく安心して食べられますから。
こちらも「落ち着ける場所」なんですね。

部屋の隅に食器を置いて「さあ、ご飯だよ〜」と声をかけると
最初のうちは走ってきて食べるでしょう。
しかし割とすぐに食べなくなってきます。
すると「置いとけばそのうち食べるでしょ」となってきます。
こうなると犬にとっては「食事の時間」がなくなってしまいます。

我々人間が食事をする時を考えてみましょう。
食卓のテーブルあるいは卓袱台、なんでもいいですが
その場に座って(席について)食事をしますよね。
つまりその場に座るとき=食事の時間となっているわけです。
これが「いつでもどこでも好きな時に」食べていいよ、となると
その家にいるときはいいでしょうが、他人と外で食事する時には・・・困りますよね。
つまり、食事と言うのが「しつけ」につながるわけです。

そして犬は食事を済ませると寝ます。
これは肉食動物特有の行動です。
だからこそ「食べる場所」と「寝る場所」が一致している、というわけです。

このケージの使い方は非常に大切なことで、年をとって病気になったとします。
その際に「食欲はあるか?」と言うのが重要なポイントなんですが
好きな時に食べるような生活をしていると、食欲が落ちてくるタイミングを見誤ります。
そうすると病気の早期発見、早期治療が叶わなくなります。

ケージを使う生活について見直して見られたらいかがでしょうか?

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